市指定史跡。湯江神社境内の傾斜地にあり、古くは土盛りがあって円墳の形になっていたと考えられます。現在では玄室がむき出しになり、石室の上外部はコンクリートで固められ、瓦ぶきになっています。横穴入口の羨道部は取り去られ、袖石のみが残っています。室内には後世の人々により、地蔵尊など石仏16体が祀られています。玄室正面の一枚岩には一面に線刻模様が施されてあり、斜格子模様を基本としているほか、左手に人物、中央に舟、その下に動物らしきものが描かれています。羨道から玄室に入る天井石にも同様の格子紋が描かれています。被葬者はおそらく当地方を治めていた首長クラスの人物と思われます。
住所 〒859-0133 諫早市高来町東平原172-1