市指定有形文化財。昭和49年(1974)1月、唐比西名塔ノ本の水田から排水工事で水田を掘り下げていた際に出土したものです。1本の巨木を刳りぬいて作ったもので、横断面は丸みの付いたアルファベットの「U」の形をしています。ただし、このくり舟に関する出土品はなく、制作、使用の年代を推定することはやや困難です。「水晶観音縁起」によれば、「天暦10年(956)、この地の領主の姫であった虎御前が楠の木を伐ってくり舟を作らせた。くり舟と姫は唐比の池の底に沈んでしまい、500年後、湖底から水晶観音がくり舟に乗って浮かび上がった」とされています。
諫早市美術・歴史館(エントランスホール)にて公開されています。
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