本尊の聖観世音菩薩像(せいかんぜおんぼさつぞう)は市指定有形文化財。この菩薩像は高さが2mほどあります。高僧行基の作と伝えられ、肥前七観音の一つとされています。現在は像の腐食防止のため金泥を塗りこんでいます。田結の里伝説:神亀年中8月朔日津波が押し寄せ、一夜で村が流失。そのとき、一面曇った空に光を放つ姿が現れた。その後、潮は引き、空は晴れ、星も輝き夜が明けた。すると、3mあまりの津波の底になった田の面には元通りに稲が穂を垂れていた。村の損傷の後も見られなかった。ただ、稲の根元のあたりを青竹で結ってあった。人々は驚くと同時にあの光は聖観音が現れて助けてくれたと思い、聖観音の霊験のあらたかさを信ずるに至ったのである。その頃、古場名補伽の地にあった聖観音の御堂を聖武天皇の聖旨によって現地に移し、村の名称を岩瀬の浦から田結村に改めて聖観音を本尊として祀るようになった。
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